飯盒用の 皿 兼中蓋 造り
兵式飯盒のむず痒いところ
もう3月かぁ・・・。そろそろ寒くない、心地よいキャンプができる季節になってきた。冬のキャンツー民は、行くまでに体冷えちゃうから冬は苦手なのよ。
現在クッカーは「兵式飯盒」を使用している(唐突)。
フライパン、中子、なべに分かれており、中子を使用することで、ご飯と汁物を平行に調理することができる優れもの。
実際調理には非常に便利で、一括に作ることでおかずが全部そろうまでのラグがないのでご飯が冷めることはない。
が、ふと思うことが多々。
@記事の目次
★お悩み
炊飯と汁物の平行調理・・・実は、焚き火のようながっつり熱が入るようなもので調理した場合に限ることがある。実際、ガスバーナーでこの平行調理を行うと、底の汁物には火がしっかり入るが、上のご飯は生煮えで終わってしまう。こうなったときのショックは・・・。😡😡😡
あとは、汁物以外の料理があって、フライパンを使用したいとき、中子での米炊きができないし、他調理に充てられない。
いつも中子にも別の蓋があって、個別調理でも使用できたらなぁと思う。
もう一つの悩みは皿不足。
キャンプクッカーといえば、なべ、プライパン、皿などを綺麗に重ねて(スタッキング)、持ち運ぶのが常識である(偏見)。
円形のクッカー君たちと違って、まー丸い皿のスタッキングができない。飯盒の形の宿命である。
強いて言えばコップくらいはスタッキングできるか・・・といった感じ。皿欲しければ、別に持っていくか、3セットで何とかやりくりしかない状態である。ネットショップでも中子とか飯盒の形の皿だけの販売はないんだよなぁ・・・。
・・・以上の2つの悩みを解決するために、中子の蓋代わりにもなる飯盒型の皿を作ってみる。😡
あんま金属加工の知識ないけどなんとかなるやろ!
★中蓋の作成
いつものホームセンターへ。
普段は行かない金属コーナーでアルミ板(加工しやすい)を購入し、型取りを行う。
(こんな感じか・・・?)
後は側面を仕上げるだけ・・・。わかっていたけど、ペンチだけじゃさすが無理無理。
プラスチックのハンマーを使って、バンバン叩いていく。さすハン。面白いようにアルミを曲げることができるぜ。
ただ、さすがに適当に叩くだけでは、アルミが波を打ってしまうので、裏から叩いたり、ペンチで何回もリカバリーしないといけなかった。これが一番めんどくさかった(小並感)。
とにかく、「ハンマーで叩く」→「裏から波をつぶす」→「ペンチで平行にする」を繰り返す。
ごり押しでなんとかなったな。あとはやすりでバリ取りをして完成!
しかしこの形どっかで見たなぁ・・・。
あ、使用済み手術器具を入れるときに使うトレーか。
じゃ、最初から医療用トレーを買えば、解決した可能性が微レ存・・・?
★シーズニング
このままでもいいけど、調理で使用することを考えるとこのまま使うのはなんか嫌なので、シーズニングをする。やり方は「メスティン」と同じ感じ。
米のとぎ汁で煮込むだけ。らくちん。
夕飯時だったので、夕飯作りで出た「野菜くず」も、ついでに突っ込んだ(オリチャー)。いい出汁でそう。
そして完成☆ ここの工程は放置ゲーなのでかんたんかんたん!
★実際に使用してみた
早速ご飯を炊く。
ガスバーナーでの炊飯もいいけど、キャンプ中に想定されるのは、ポケットストーブと固形燃料を使用した自動炊飯。
そんな感じで炊いて行こうと思ったが、固形燃料がなかったので、自作アルストにアルコール30ml弱入れて、炊飯。だいたいこれくらいでいい感じに炊ける。
しかしこう横から見てみると、長さを図って作成した割には歪んでるなぁ。
どうしても叩く工程で叩きムラができてしまうし、木と違って後からやすり等での調整ができないからしょうがないのかもしれない。家に金属用のサンダーがあれば。
かがみもち。
中子には穴があるから不安だったが、(汁が溢れているが)炊飯にそんなに影響しないのでセーフ。
あ、あと余ったアルミ板で、ポケットストーブの風防も作りました。
セット後、だらだら夕飯を作っていると、ご飯の炊けたいい匂いが!
結果は・・・。
勝利。
炊飯で炊くよりなんでか美味しいんだよなぁ。
で、もちろんこの蓋は、ひっくり返せば何かの平皿としても使用できるし、飯盒内にスタッキングできる。これで、ご飯を炊きながら、汁を煮つつ、焼き物ができるようになった。やっぱ調理は効率よくいかないとね。
これからはキャンツーのクッカーのレギュラーメンバーとして参加してもらうからなぁ(ねっとり)。